「歩くと足にしびれを感じる」「長時間座っているとお尻がズキズキ痛む」――そんな症状に心当たりはありませんか?一時的な疲労と思って放置してしまいがちですが、こうした症状は「坐骨神経痛」が関係している可能性があります。
坐骨神経痛は中高年層に多い印象を持たれがちですが、実はデスクワークの増加や運動不足、姿勢の乱れなどを背景に、20代~40代の比較的若い方にも発症することがあります。初期段階では軽い違和感でも、放置すると強い痛みやしびれに発展するケースもあるため、早期に適切な対処をすることが重要です。
坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛という名前は病名ではなく、「坐骨神経」という神経が何らかの原因で圧迫・刺激されることで起こる症状の総称です。「頭痛」や「腹痛」と同じく、原因はさまざまでも、結果的に同様の痛みやしびれを伴う状態をまとめて呼んでいるのです。
坐骨神経は、腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足先へと伸びる体内で最も長く、太い末梢神経です。そのため、少しの圧迫でも広範囲に痛みや違和感を引き起こすのが特徴です。痛みの感じ方は人それぞれで、鋭い電気が走るような痛みから、じわじわと痺れる感覚、あるいは鈍く重だるい違和感まで多岐にわたります。
痛みはどこに出る?坐骨神経痛の症状の現れ方

坐骨神経痛の症状は、腰やお尻に始まり、太ももの裏やふくらはぎ、さらには足先にまで及ぶことがあります。典型的には、片側にのみ症状が現れますが、重症化すると両脚に広がるケースもあります。
症状の一例には以下のようなものがあります。
長時間座っているとお尻や太ももがジンジンする
歩いていると足にしびれや痛みが出て、何度も立ち止まってしまう
朝起きたときに足の裏が痛くて立ち上がれない
腰をひねると痛みが足まで響く
特に前かがみになったり、重いものを持ち上げたりといった動作で症状が強まる傾向があり、日常生活に支障をきたす原因になります。
原因は一つじゃない?坐骨神経痛の背景にある疾患

坐骨神経痛は、「ある一つの病気」で起きるものではなく、背景にさまざまな疾患や筋肉の異常が隠れています。代表的な原因は以下の通りです。
腰椎椎間板ヘルニア
若年層に多く見られ、背骨の間にある椎間板が飛び出し、坐骨神経を圧迫します。突然の激しい痛みや足のしびれを伴います。
腰部脊柱管狭窄症
加齢とともに背骨の神経の通り道が狭くなり、神経を圧迫する疾患。50代以降に多く、歩行時にしびれや痛みが強まるのが特徴です。
梨状筋症候群
お尻の深部にある梨状筋という筋肉が硬くなり、そのすぐ下を通る坐骨神経を圧迫。座った状態やスポーツ後に痛みが出やすいです。
仙腸関節のゆがみ・腰椎すべり症
骨格のバランスが崩れることによって神経が圧迫され、坐骨神経痛の症状が生じます。
糖尿病や内臓疾患、腫瘍 代謝や神経そのものに関わる疾患が背景にあることもあり、専門的な診断が必要なケースもあります。
毎日の生活でできる!坐骨神経痛の予防習慣

坐骨神経痛は、日常のちょっとした心がけによって予防や再発防止が可能です。以下のポイントを意識して生活習慣を見直しましょう。
- ⚫︎長時間の同じ姿勢を避ける:特にデスクワークでは1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かしましょう。
- ⚫︎正しい座り方を意識:背筋を伸ばして座り、骨盤が左右どちらかに傾かないようにします。
- ⚫︎体幹を鍛える運動:腹筋・背筋をバランスよく鍛えることで、腰への負担が減ります。
- ⚫︎腰を冷やさない:冷えは筋肉を硬くし、神経への圧迫を強めるため、保温が大切です。
- ⚫︎ストレッチを習慣に:梨状筋や太もも裏のストレッチは坐骨神経痛の予防に効果的です。
整骨院での施術で根本から改善を目指す

整骨院では、坐骨神経痛の症状だけでなく、その根本原因にアプローチする施術を行います。例えば、筋肉の緊張をほぐす手技療法や、体のバランスを整える骨格矯正、神経の圧迫を緩和するストレッチなどを組み合わせ、症状の緩和と再発防止を目指します。
また、スポーツや生活動作が原因で起こる梨状筋症候群の場合には、局所的な施術や運動指導が非常に有効です。当院では、患者様一人ひとりの症状に応じて、無理のない施術プランを提案し、日常生活のアドバイスも丁寧に行っています。
「どこに行っても治らなかった」「薬に頼らずに改善したい」という方にもおすすめです。
坐骨神経痛でお悩みの方は当院にお任せください

坐骨神経痛は、放置してしまうと慢性的な痛みとなり、日常生活に支障をきたすようになります。しかし、早めに対応すれば、痛みの緩和や再発の予防も可能です。
当院では、丁寧なカウンセリングと検査を通じて、坐骨神経痛の根本原因を明確にし、お一人おひとりに合わせた施術を行っています。整骨院だからこそできるアプローチで、痛みを和らげ、元の快適な生活へと導きます。
「お尻が痛くて長く座っていられない」「足がしびれて歩きづらい」など、少しでも不安な症状がある方は、お気軽にご相談ください。






